注入療法

血液オゾン療法

血液オゾン療法とは

血液オゾン療法とは、約70年前にドイツで開発された自家血療法です。日本ではまだまだ馴染みのない治療方法ですが、ドイツでは保険適用の治療方法として認められており、近年では北米やアジア諸国などの国々で行われています。

患者様の血液の一部を点滴で採血して、医療用オゾンガスと混ぜ合わせて、体内に戻すことで健康増進やアンチエイジングなどをはかります。イギリスの女王エリザベス2世の母、エリザベス王太后が週に2回この血液オゾン療法を受け、101歳という長寿を実現したことでも注目されました。

血液オゾン療法は脳梗塞、がん、糖尿病、免疫疾患などの症状に効果的とされていますが、歯科領域では歯周病、インプラント周囲炎、口腔がん、口内炎、口腔内の不定愁訴などに対して効果が期待できます。

血液オゾン療法の効果
  • 歯周病治療・予防効果の促進
  • インプラント周囲炎の治療・予防効果の促進
  • 歯石除去や歯周外科治療にともなう全身的な炎症反応の予防
  • 口内炎の改善・予防(消炎・鎮痛効果)
  • 口腔内の不定愁訴の改善

歯周病が引き起こす全身疾患

歯周病は歯周病菌に感染することで起こる感染症ですが、歯周病がもたらす悪影響は、「歯茎が腫れる」「歯が抜け落ちる」などの口腔内に限定されるものではありません。

歯周病菌や歯茎の炎症などによって産生された様々な物質が、血液を介して全身に運ばれることで、重大な全身疾患を引き起こしたり、重症化したりすることがあります。

特に関連が深いとされているのが、糖尿病、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産などで、歯周病に罹患していることで、これらの全身疾患の治りが悪くなるという報告もなされています。

「口は健康の入口」という言葉からもわかる通り、歯周病のようにお口の病気が原因で全身の健康が脅かされることがあります。
この歯周病の治療・予防でも、血液オゾン療法は効果を発揮します。歯周病の治療・予防効果を促進するほか、歯石除去や歯周外科治療にともなう全身的な炎症反応を予防する効果もあります。

お口の健康だけでなく、全身の健康を守るためにも、適切な治療を受けられて歯周病を予防・改善するようにしましょう。

血液オゾン療法の流れ

1.採血

患者様の血液を点滴で100~250cc程度採血します。静脈血を採血するため、黒い色をしています。採血する量は患者様の年齢、体重、病状、全身状態などによって異なります。

2.医療用オゾンガスの注入

採血した血液に、一定量の医療用オゾンガスを注入します。

3.血液と医療用オゾンガスの溶解

血液と注入した医療用オゾンガスを溶解させます。血液とオゾンガスが反応することで、血液中の酸素濃度が上昇して、鮮やかな赤色に変化します。

4.点滴

点滴により医療用オゾンガスを混ぜ合わせた血液を体内に戻します。

高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴とは

高濃度ビタミンC点滴とは、経口摂取では腸管で吸収されずにほとんどが体外に排出されてしまうビタミンCを、高濃度の点滴で直接体内に注入する方法です。
経口摂取と比べて数十倍ものビタミンCを、血液中に行き渡らせることができます。

この方法は、健康増進やアンチエイジング効果などが期待できることから、美容皮膚科などでは以前から知られていますが、歯科領域でもこの方法が注目されています。

歯科領域では、歯周病の改善・予防、インプラント治療後の歯茎の治癒促進や疼痛軽減、抜歯などの外科治療後の治癒促進効果などが期待できます。

高濃度ビタミンC点滴の効果
  • 歯周病の改善・予防
  • 健康な歯茎の再生
  • 歯茎の出血の改善
  • インプラント治療後の歯茎の治癒促進・疼痛軽減
  • 抜歯などの外科治療後の治癒促進

歯周病とビタミンCの深い関係

歯周病は、ビタミンCの欠乏症として知られる壊血病の症状の1つです。壊血病とは毛細血管が弱まり、血管が破れて出血する病気で、最近ではここまで重度の症状が現れることはほとんどありませんが、その前段階として歯茎が弱くなって出血したり、歯がぐらついたりすることがあります。

こうしてビタミンCの欠乏が原因で症状が現れている場合、従来の歯周病治療だけでは根本的な改善に至らないことがあります。
そのため当院では、必要に応じて歯周病治療に高濃度ビタミンC点滴を取り入れ、症状の改善をはかります。

グルタチオン点滴

グルタチオン点滴とは

グルタチオンとは体内に存在するタンパク質で、抗酸化作用によるアンチエイジング効果や、パーキンソン病や抗がん剤治療による神経知覚障害などへの効果があるとされています。

歯科領域では、難治性の歯周病や口内炎、ドライマウス、顎関節症の改善、口腔がんの治療・予防などの目的で行われます。

また、体内に蓄積した水銀などの有害重金属を体外に排出する効果もあります。
口腔内の金属の歯科材料が原因で金属アレルギーの症状が起こっていると疑われる場合には、金属の歯科材料を生体親和性の高いセラミックの材料に取り替えるほか、グルタチオン点滴で改善をはかることもあります。

グルタチオン点滴の効果
  • 難治性の歯周病の改善
  • 難治性の口内炎の改善
  • ドライマウスの改善
  • 顎関節症の改善
  • 口腔がんの治療・予防
  • インプラント治療後の歯茎の治癒促進・疼痛軽減
  • 抜歯などの外科治療後の治癒促進
  • 金属アレルギーの症状の改善

血液フォトセラピー(血液紫外線照射療法)

血液フォトセラピーとは

血液フォトセラピー(血液紫外線照射療法)とは、アメリカでは100年前から行われている治療方法で、血液オゾン療法と同様にヨーロッパでは広く知られています。

患者様の血液を50cc程度採血し100mlの生食水に混ぜて、UVB(315~280nm)とUVC(280nm未満)の2種類の紫外線を照射した後、体内に戻します。

紫外線を照射した血液は、全身の細胞を活性化させてアンチエイジング効果を発揮するほか、がん、ウイルス疾患、糖尿病、腎炎、慢性疲労など様々な疾患に効果を発揮するとされています。

歯科領域では、虫歯や歯周病の治療に効果を発揮するとされています。

血液フォトセラピーの効果
  • 虫歯の改善・予防
  • 歯周病の改善・予防

血液フォトセラピーの流れ

1.採血

患者様の血液を50cc程度採血し、100mlの生食水に混ぜます。

2.紫外線照射

生食水に混ぜた血液に、UVB(315~280nm)とUVC(280nm未満)の2種類の紫外線を照射します。

3.点滴

点滴により紫外線を照射した血液を体内に戻します。